📘 第10回 保証認定と技適の実際

保証認定と技適の実際

~ 技適がなくても、正しく手続きすれば合法に使えます! ~


はじめに

AliExpressなどで手に入るDMR無線機、
「技適マーク」がついてないと不安になりますよね?

でも大丈夫。
JARDの「基本保証(保証認定)」を使えば、合法に使えるんです!

📍 この回の位置づけ:「入手 → 設定 →【今ここ】保証認定・開局 → 運用」
この記事は”合法に電波を出せる状態にする”ステップです。無線機の入手は第9回、設定(コードプラグ)は第7回を参照してください。


技適と保証の違い

用語意味特徴
技適マーク技術基準適合証明のこと総務省が認可。貼ってあればそのまま使える
保証認定技適がない無線機を使うための申請制度JARDなどが内容を審査して許可してくれる

技適なし無線機 ≠ 違法
→ 必要な申請をすればOK!


JARDの保証制度の正しい理解

用語意味海外製DMR機との関係
技適マーク技術基準適合証明。総務省が認可。これがあれば開局申請がそのまま通る海外製DMR機には原則なし
基本保証(保証認定)技適マークがない無線機を、JARDなどが「技術基準に適合している」と保証する制度海外製DMR機を使う際に必要
スプリアス確認保証2007年11月以前の旧スプリアス規格で製造された古い無線機を使い続けるための別制度(経過措置)新品の海外製DMR機には通常不要

海外製DMR機(技適なし)でも、JARDの「基本保証」を通せば合法的に開局・運用できます。
スプリアス確認保証は「古い無線機の継続使用」のための別の制度です。本記事では「基本保証」を中心に解説します。


基本保証の申請に必要なもの

機器の種類必要な対応
JARD保証可能機器リスト掲載機(多くのDMR機)書類提出のみ(測定不要)
リスト外の機器メーカーの技術資料の提出、または場合により実機の測定
自作機・改造機工事設計書・回路図・スプリアス測定資料が必要

海外製DMR機の多くは「JARD保証可能機器リスト」に掲載されているため、書類のみで申請可能です。
購入前にJARDサイトでリストを確認することをおすすめします。


保証認定の流れ(共通)

コピーする編集する① 電子申請Liteで無線局申請 
↓ 
② JARDへ保証申請(Webフォーム or 郵送) 
↓ 
③ 審査 → 保証書が届く 
↓ 
④ 開局完了!合法運用スタート
段階やることどこで準備物目安日数費用
① 無線局申請電子申請Liteで開局申請総務省 電子申請・届出システムLite無線機の技術情報、DMRID当日〜申請手数料
② 保証申請JARDへ保証を申請JARD Webフォーム or 郵送機種名・リスト掲載確認当日〜5,500円〜
③ 審査・保証書受領JARDの審査を待つ(待ち)数日〜数週
④ 開局完了免許状交付・運用開始総務省保証書審査後

💡 ①と②は前後しても構いませんが、保証書(③)がそろうまで開局(④)は完了しません。③の審査期間は時期により変動するため、余裕を持って申請しましょう。

電子申請Liteの進め方(①の具体手順)

①の「電子申請Liteで無線局申請」を行うには、まず総務省「電波利用 電子申請」の利用者ID(アカウント)が必要です。アカウントの発行手順は、画面の操作が多く長くなるため、別記事にまとめました。

👉 別記事参照:電子申請Liteの進め方 ~総務省「電波利用 電子申請」でアカウントを発行する~

※ 利用者IDの作成やログイン、電子証明書の操作は、本人確認に関わるため必ずご自身で実施してください。


スプリアス確認保証の詳細(古い無線機向けの別制度)

この制度は「新品の海外製DMR機を購入した場合」とは直接関係ありません。スプリアス確認保証は、2007年11月以前の旧スプリアス規格で製造された古い無線機を引き続き使うための経過措置制度です。参考情報として以下に整理します。

対象となる機器

機器の種類必要な対応
保証可能機器リスト掲載機器(旧技適/JARL登録機)書面やメールのみで申請OK(測定不要)
リスト外の機器(例:自作・外国製)スペクトラムアナライザによる測定+画像提出が必要
改造機やブースター付き親機がリスト掲載機なら保証可能
譲渡された機器保証は無効 → 新たに申請が必要です!

測定資料の例(リスト外機器など)

  • スペアナ画面の写真(帯域外/スプリアス領域)
  • 測定周波数・電波型式(使用帯域で測定)
  • 測定日、測定者名、使用測定器名(較正証明は不要)

上記画像は不適合な画像です。

JARDの有料測定サービスや、一般向け測定室の利用も可能!


保証認定の費用(現行料金 2024年2月〜 ※変更の場合あり、要確認)

区分基本料2台目以降(1台)
開設保証5,500円+1,100円
変更保証5,500円+3,300円
設置場所変更のみ3,300円(定額)

※技適機器は対象外です(費用不要)


お問い合わせ先

JARD 保証事業センター(保証認定 担当)
電話:03-3910-7263
受付:10:00〜12:00/13:00〜17:00(土日祝除く)
Web申請フォーム:https://www.jard.or.jp


まとめ

内容ポイント
技適がない無線機申請すれば使える(保証認定)
旧スプリアス機器の継続使用スプリアス確認保証(別制度)が必要 ※新品DMR機とは別の話

DMR無線機は「安く買って、きちんと手続きすれば安心して使える」時代です!

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次回予告

次回は「 コードプラグとは何か」を解説します!
DMR無線機の設定ファイル「コードプラグ」の構造と設計方法を詳しく解説します!


執筆:JI2TAB(尾張旭DMRデジピーター 管理人)
JJ2YYK あいちデジタルコミュニケーションハムクラブ

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