✅ WPSD 初期設定手順(Raspberry Pi + MMDVM)

✅ WPSD 初期設定手順(Raspberry Pi + MMDVM)
このページでは、Raspberry Pi と MMDVM ボードを使った WPSD(WPSD Digital Voice Dashboard) の初期設定手順を、画面ショットつきで順番に解説します。はじめてホットスポットを組む方でも迷わないよう、各設定項目の「意味」と「つまずきやすいポイント」も添えています。
🧰 用意するもの
・Raspberry Pi(Pi Zero 2 W / 3 / 4 など)
・MMDVM HAT(MMDVM_RPT_Hat など)
・WPSDイメージを書き込んだmicroSDカード
・Wi-Fi環境とスマホ/PC(設定操作用)
・DMR ID(未取得の場合は先にRadioID.netで取得してください)
① SDカードを準備して挿入
WPSDの公式サイトから設定イメージをダウンロードし、Raspberry Pi Imager や balenaEtcher などで microSDカードに書き込みます。書き込みが終わったら、カードを Raspberry Pi に挿し込みます。
💡 ヒント
イメージ書き込み時に Wi-Fi の SSID・パスワードをあらかじめ設定しておくと、次のステップの初期接続を省略できる場合があります。
② 電源投入 → Wi-Fi接続
Raspberry Pi に電源を入れ、起動を待ちます。初回起動時、まだWi-Fiに接続できていない場合は、WPSD自身が 「wpsd」という名前のWi-Fiアクセスポイント を出します。
- 数分後、SSID 「wpsd」 が一覧に表示されます。
- お使いのPCやスマホで 「wpsd」 に接続します。
- 接続すると下のような通知が出ます。「操作が必要ですが、インターネットがありません」と表示されますが、これは正常です。

表示された 「ブラウザを開いて接続」 をクリック/タップすると設定画面が開くので、ご自宅のWi-Fi(SSIDとパスワード)を選んで接続します。接続が完了するとWPSDがインターネットに繋がり、通常のダッシュボードが使えるようになります。
③ Web設定画面にアクセス
Wi-Fi接続が完了したら、同じネットワークに繋がったPC・スマホのブラウザのアドレスバーに http://wpsd.local と入力します。WPSDのダッシュボードが表示されれば成功です。

⚠️ つながらないときは
「wpsd.local」で開けない場合は、ルーターの管理画面でWPSDに割り当てられたIPアドレスを調べ、そのIP(例:http://192.168.x.x)で直接アクセスしてください。
ダッシュボード右上の 「制御」 メニューから管理ページに入り、設定セクションを選びます。

④ 全般設定(General Settings)
ホットスポットの基本情報を入力します。ここは WPSDの心臓部 なので、特に自分のコールサインとDMR IDは正確に入力してください。
- Hostname:wpsd(末尾に「.local」などは付けない)
- ノードコールサイン:自分のコールサイン(例:JE2YYG)。末尾に「-G」などは付けません。
- DMR/CCS7 ID:RadioID.netで取得した自分のDMR ID(例:4401507)
- 制御モード:シングルバンドのHATは Simplex
- 周波数:運用する周波数(例:430.830.000 MHz)
- Radio/Modemタイプ:お使いのHATに合わせて選択(例:MMDVM_RPT_Hat)
- Modem Port:通常は /dev/ttyAMA0 のまま
- Baud Rate:500000(対応リピータの場合)
- タイムゾーン:Asia/Tokyo 言語:japanese_jp

💡 Apply Changes を忘れずに
WPSDの設定は 「Apply Changes」 を押すまで反映されません。各設定を変更したら、最後にこのボタンを押して保存・適用します。

⑤ Node Location & Info Settings(設置場所の設定)
ノードの設置場所や公開情報を設定します。位置情報はWPSDのユーザーマップやAPRSで使われます。

- 緯度(Latitude):例 35.217243(北緯はプラス)
- 経度(Longitude):例 137.018031(東経はプラス)
- 市町村:例 Owariashi-City Aichi pref. 国:Japan
- URL:例 https://wpsd.radio(QRZページなど)
- APRS Gateway / Host Pool:euro.aprs2.net
入力後、画面上部の 「Apply Changes」 を押して反映します。
⑥ MMDVMHost設定(モードの有効化)
使用するデジタル方式(モード)を有効にします。DMRで運用する場合は、DMR Mode のスイッチをオンにし、Primary DMR Network を選びます。

- 使うモードだけをオンにします(DMRのみなら DMR Mode だけオン)。
- Primary DMR Network:Brandmeister を選択。
- Hangtime(RF/Net):はじめは既定の 20 で問題ありません。
- クロスモード(YSF2DMRなど)は、元になるモードを先に有効化・適用する必要があります。
設定後、「Apply Changes」 を押します。
⑦ ディスプレイ設定(OLED/Nextion)
HATにOLEDなどの表示器が付いている場合は、ここで種類とレイアウトを設定します。表示器がなければスキップして構いません。

- MMDVMディスプレイタイプ:お使いの表示器に合わせて選択(例:OLED Type 3)
- Layout Type:G4KLX
- 明るさ・スクロール・回転・反転:取り付け向きや好みに合わせて調整
設定後、「Apply Changes」 を押します。
⑧ DMRネットワーク設定(BrandMeister)
同じ設定画面の DMR設定 → BrandMeister Network Settings で、接続するBrandMeisterマスターサーバーとセキュリティ情報を設定します。
- BrandMeisterマスター:接続先サーバー(例:BM_3102_United_States / 日本は BM_4401 系も選べます)
- BM Hotspot Security:BrandMeister SelfCareで発行する ホットスポット用パスワード(Security コード) を入力
- BrandMeisterネットワーク ESSID:自分のDMR ID(例:4401507)+必要に応じて枝番
🔑 APIキー/パスワードについて
BrandMeisterに接続するには、BrandMeister SelfCare のアカウントが必要です。アカウント登録と「Hotspot Security」パスワードの発行方法は、別記事「📘 BrandMeisterとは」で詳しく解説しています。
設定後、「Apply Changes」 を押します。
⑨ 設定の反映と動作確認
すべての設定が終わったら、最後にもう一度 「Apply Changes」 を押して反映します。
- 緑のバー「Saving and applying changes…」が表示されます。
- 完了するとページが自動的に再読み込みされます。
- ダッシュボードに戻り、Radio Status や DMR Net のランプ/表示で、正常に接続できているかを確認します。
✅ 設定完了後のチェック
・ダッシュボードの「DMR Net」が接続状態(緑など)になっているか
・無線機からホットスポット経由で送信すると、BrandMeister SelfCareの「Last Heard」に自分のコールサインが表示されるか
以上でWPSDの初期設定は完了です。お疲れさまでした!
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