📖 DMR・デジタル通信 用語集
概要
DMR やアマチュア無線のデジタル通信でよく使われる用語をまとめました。初心者の方も、ぜひ参考にしてください。

🔤 基本用語
DMR(Digital Mobile Radio)
デジタル移動無線の国際標準規格(ETSI TS 102 361)。TDMA(時分割多元接続)方式を採用し、1チャンネルで2つの通話を同時に行える。アマチュア無線や業務無線で広く使われている。
TDMA(Time Division Multiple Access)
時分割多元接続。1つの周波数チャンネルを時間的に分割して複数の通信に利用する方式。DMRでは12.5kHzの帯域を2つのタイムスロット(TS1・TS2)に分割する。
タイムスロット(Time Slot / TS)
TDMAで分割された時間単位。DMRでは TS1(タイムスロット1)と TS2(タイムスロット2)の2つがある。それぞれ独立した通話・データ通信に使える。
トークグループ(Talk Group / TG)
DMRにおけるグループ通話の単位。同じトークグループに設定した複数の局が同時に通話できる。ネットワーク上では数字のIDで管理される(例:TG91=ワールドワイド)。
DMR ID(DMR Radio ID)
DMRネットワーク上での個人識別番号。RadioID.net で取得する。アマチュア無線局は通常コールサインと紐づけて登録する。日本の局は「440XXXX」などの形式。
カラーコード(Color Code / CC)
DMRチャンネルのアクセス制御に使う0〜15の数値。同じ周波数でも異なるカラーコードの局とは通信できない。リピーターへのアクセス時に一致している必要がある。
📡 機器・システム関連
デジピーター(Digipeater)
デジタルリピーターの略。受信したデジタル音声信号をデコードして再送信することで通話エリアを拡大する中継局。
ホットスポット(Hotspot)
個人が自宅などに設置する小型のデジタル中継器。Raspberry Pi などに Pi-Star / WPSD をインストールして構築することが多い。インターネット経由でDMRネットワークに接続する。
Pi-Star / WPSD
ホットスポット用のOSイメージ・ソフトウェア。Raspberry Pi 上で動作し、DMR・D-STAR・System Fusion などのデジタルモードに対応。WPSD は Pi-Star の後継として開発が続けられている。
MMDVMHost
Multi-Mode Digital Voice Modem Host の略。Pi-Star / WPSD の内部で動作するデジタル音声モデムの制御ソフトウェア。複数のデジタルモードに対応している。
SFR(Single Frequency Repeater)
シングルフリーケンシーリピーターの略。送信と受信が同じ周波数で行われるデジタルリピーター。従来のリピーターは送受信に異なる周波数(トーン差)を使うが、SFRはデジタル信号処理によって同一周波数での中継を実現する。ホットスポットと組み合わせて使われることもある。
SDR(Software Defined Radio)
ソフトウェア無線の略。従来ハードウェアで実装していた無線機能(変復調・フィルタリングなど)をソフトウェアで処理する方式。RTL-SDR(低価格USBドングル)を使えばPCで広帯域の受信が可能になる。SDRSharp・GQRX などのソフトウェアと組み合わせてDMRや各種デジタル電波の受信・解析に活用される。
🌐 ネットワーク関連
BrandMeister(ブランドマイスター)
世界最大規模のDMRアマチュア無線ネットワーク。多数のトークグループを持ち、世界中のDMR局がリアルタイムで通話できる。セルフケア(Web管理画面)でトークグループの管理が可能。
TGIF(The Gateway Interoperability Framework)
BrandMeisterとは独立したDMRネットワーク。登録・利用が比較的自由で、独自のトークグループが多数存在する。ユーザー登録はWebサイトから行う。
DMR+(DMR Plus)
ヨーロッパを中心に利用されているDMRネットワーク。レフレクター(Reflector)という仕組みでグループ通話を管理する。
レフレクター(Reflector)
複数の局・リピーターをつなぐ中継サーバー。D-STARやDMR+で使われる概念で、特定のレフレクターに接続することで同じグループの局と通話できる。
📻 その他のデジタルモード
D-STAR
ICOM が開発したデジタル音声・データ通信方式。AMBE+2 コーデックを使用。コールサインルーティング機能を持ち、相手のコールサインを指定して世界中の局に接続できる。
System Fusion(C4FM)
YAESU が開発したデジタル通信方式(C4FM変調)。アナログとデジタルの自動切換えが特徴。Wires-X ネットワークと連携して世界中の局と通話できる。
P25(Project 25)
主に北米の公共安全機関(警察・消防など)で使われるデジタル無線規格。アマチュア無線でも一部利用されている。
AMBE(Advanced Multi-Band Excitation)
デジタル音声通信で広く使われる音声コーデック。DMR・D-STAR・P25などで採用。DVSI社の特許技術。AMBE+2 は改良版で音質が向上している。
💡 よく見かける略語
| 略語 | 正式名称 | 意味 |
|---|---|---|
| RX | Receive | 受信 |
| TX | Transmit | 送信 |
| RF | Radio Frequency | 無線周波数 |
| QSO | – | 交信(アマチュア無線Q符号) |
| QTH | – | 場所・住所(Q符号) |
| 73 | – | 「よろしく」「さようなら」の意の略語 |
| ID | Identification | 識別番号 |
| TS | Time Slot | タイムスロット |
| TG | Talk Group | トークグループ |
| CC | Color Code | カラーコード |
用語は随時追加・更新していきます。「この用語も追加してほしい」などのリクエストはコメント欄へどうぞ。
🛠️ 無線機・ハードウェア関連
コードプラグ(Code Plug)
DMR無線機に書き込む設定データのこと。チャンネル・トークグループ・DMR ID・カラーコードなど、運用に必要なすべての設定がまとめられている。CPS(コードプラグソフトウェア)というPCソフトで作成・編集する。
CPS(Code Plug Software / Customer Programming Software)
無線機にコードプラグを書き込むためのPC用プログラミングソフトウェア。メーカー・機種ごとに専用のCPSがある。PCとUSBケーブルで無線機を接続して使用する。
スケルチ(Squelch)
信号が入感していないときにスピーカーからのノイズを抑える機能。アナログ無線では「音声スケルチ」(信号レベルで開閉)、デジタル無線では「デジタルスケルチ」(デジタル信号の有無)が使われる。DMRではデジタルスケルチが標準で、無信号時の雑音が出ない。
Busy信号 / チャンネルビジー
チャンネルが他の局に使用されていることを示す信号。Pi-Star / WPSD では「Busy」と表示される。DMRのTDMAでは同じ周波数でも2つのタイムスロットがあるため、片方がBusyでも、もう片方は使える場合がある。
Raspberry Pi(ラズベリーパイ)
英国Raspberry Pi財団が開発した小型・低価格のシングルボードコンピューター。DMRホットスポット(Pi-Star / WPSD)の構築や、DVSwitch-Serverの運用に広く使われる。名刺大のサイズでLinuxが動作する。
MMDVM(Multi-Mode Digital Voice Modem)
複数のデジタル音声モードに対応したモデム基板。DMR・D-STAR・System Fusion・P25などに対応。Raspberry Pi などに接続して使用し、Pi-Star / WPSD と組み合わせてホットスポットを構築する。
アンテナ(Antenna)
電波を送受信するための装置。利得(dBi)が高いほど特定方向への指向性・飛距離が増す。アマチュア無線ではモービルアンテナ(車載)、ハンディアンテナ(付属ホイップ)、基地局用垂直アンテナなど様々な種類がある。
ファームウェア(Firmware)
無線機などのハードウェアに内蔵されているソフトウェア。機器の基本動作を制御するプログラムで、メーカーが提供するアップデートを適用することで機能改善・不具合修正ができる。DMR無線機ではコードプラグの書き込みとは別に、メーカー公式サイトからファームウェアをダウンロードしてCPSやアップデートツールで更新する。OpenGD77のようなオープンソースファームウェアに置き換えることもある。
OpenGD77
Radioddity GD-77などのDMR無線機向けのオープンソースファームウェア。メーカー純正ファームウェアを置き換えることで、より多くの機能や柔軟な設定が可能になる。アマチュア無線愛好家のコミュニティで開発・維持されている。
バッテリーエリミネータ(Battery Eliminator)
無線機のバッテリー(電池パック)の代わりに外部電源(シガーソケットやUSB、AC電源など)から給電するためのアダプタ。車載運用や長時間運用時にバッテリー残量を気にせず使えるため便利。機種ごとにバッテリー形状が異なるため、対応機種専用品を選ぶ必要がある。
💻 ソフトウェア・サービス関連
DVSwitch / DVSwitch-Server
デジタル音声モード間の変換・ブリッジを行うソフトウェア。DMR・D-STAR・System Fusion・P25などの異なるデジタルモード同士を相互接続できる。Raspberry Pi やLinuxサーバー上で動作する。
XLXリフレクタ(XLX Reflector)
複数のデジタル音声モード(DMR・D-STAR・System Fusion など)を同時に接続できるマルチプロトコルリフレクター。世界中に多数のXLXサーバーがあり、それぞれ固有のID(例:XLX302)で識別される。
RadioID.net
DMR IDの登録・管理を行う国際的なウェブサービス(radioid.net)。アマチュア無線従事者免許証などの書類を提出してDMR IDを取得できる。DMRネットワーク上でのユーザーデータベースとしても機能する。
Node Access Control(NAC)
Pi-Starなどのホットスポットへのアクセスを制御する機能。「接続を特定局のみに制限する」「不特定多数を許可する」などの設定ができる。不特定多数を許可することで、誰でもホットスポットを経由してネットワークに繋がれるようになる。
BrandMeister セルフケア(Self Care)
BrandMeisterネットワークのWeb管理画面。ユーザー登録・パスワード設定・静的/動的トークグループの管理・ホットスポットのパスワード設定などができる。brandmeister.network からアクセス。
静的トークグループ / 動的トークグループ
BrandMeisterでのトークグループの接続方式。静的(Static)は常時接続されていて、そのTGの通信を常に受信できる。動的(Dynamic)はPTTを押したときだけ一時的に接続され、一定時間後に自動切断される。
OpenCCVoice
DMR無線機向けのオープンソース音声アナウンスソフトウェア。チャンネル名・トークグループ名・周波数などをテキスト読み上げ(TTS: Text-to-Speech)で音声案内してくれる機能を提供する。コードプラグのチャンネル情報と連携し、無線機の操作をよりわかりやすくサポートする。主に視覚障害のあるアマチュア無線家の利用を念頭に開発されているが、一般ユーザーにも便利な機能が多い。
📜 免許・法令関連
アマチュア無線従事者免許証
アマチュア無線を操作するために必要な国家資格の免許証。日本では第1〜4級(4アマ〜1アマ)があり、級によって操作できる周波数帯・出力が異なる。DMR運用には4アマ以上が必要。
無線局免許状
無線局(アマチュア無線局)を開設するために総務省から交付される免許。使用する周波数・電力・コールサインなどが記載される。免許状と従事者免許証はセットで必要。2025年以降は電子免許状への移行が進んでいる。
コールサイン(Callsign)
無線局に割り当てられた固有の識別符号。日本のアマチュア局は「JJ2YYK」などのアルファベットと数字の組み合わせ。交信の際は必ず自局のコールサインを告知する義務がある。DMR IDと紐づけて使用する。
JARD(一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会)
アマチュア無線機器の保証認定(基本保証・スプリアス確認保証)を行う団体。自作機や改造機、保証認定が必要な無線機の免許申請時に利用する。
保証認定(基本保証 / スプリアス確認保証)
無線局の免許申請時に、使用機器が技術基準に適合していることをJARDなどの機関が保証する制度。基本保証は技術基準への適合を、スプリアス確認保証はスプリアス発射強度(不要輻射)の基準適合を確認するもの。
📡 電波・通信の基礎知識
周波数帯(バンド)
電波の周波数の範囲。アマチュア無線でよく使われるのは VHF(144MHz帯)と UHF(430MHz帯)。DMRは主にUHF帯(430MHz帯)と VHF帯(144MHz帯)で運用される。数字が大きいほど直進性が強く、建物による遮蔽の影響を受けやすい。
VHF / UHF
VHF(Very High Frequency)は30〜300MHzの周波数帯で、アマチュア無線では144MHz帯が主に使われる。UHF(Ultra High Frequency)は300MHz〜3GHzで、アマチュア無線では430MHz帯が主に使われる。DMRホットスポットや多くのデジピーターはUHF帯で運用される。
PTT(Push To Talk)
無線機の送信ボタン。押している間だけ送信状態になり、離すと受信状態に戻る。「マイクのボタン」と同義。DMRでもPTTを押してから少し間を置いて話し始めることが推奨される(ハンドシェイクのタイムラグのため)。
伝搬エリア / カバレッジ
無線局やリピーターの電波が届く地理的な範囲。地形・アンテナの高さ・出力・障害物などによって変わる。シミュレーションツール(HeyWhatsThat、RadioMobile など)でカバレッジの予測ができる。
LoTW(Logbook of The World)
ARRL(米国アマチュア無線連盟)が運営するオンライン交信ログシステム。交信記録を相互確認してアワード(賞状)の申請ができる。世界中のアマチュア無線局が利用している。
Q符号(Q Code)
無線通信で使われる3文字の略語コード体系。アマチュア無線でよく使われるQ符号の例:QSO(交信)、QTH(場所)、QRM(混信)、QRN(空電ノイズ)、QSB(フェージング)、QRZ(誰かが呼んでいますか?)など。
🔗 DMR運用に必要なサイト・登録一覧
DMRを楽しむためには、いくつかの外部サービスへの登録や設定が必要です。以下に主要なサイトをまとめました。
① RadioID.net ― DMR ID の取得【必須】
🌐 https://radioid.net
DMR運用に必要な個人識別番号「DMR ID」を取得するサイト。アマチュア無線従事者免許証(または無線局免許状)をアップロードして申請する。審査は通常24〜48時間。DMR運用の第一歩として必須の登録。
② BrandMeister ― 世界最大のDMRネットワーク
🌐 https://brandmeister.network
世界中のDMR局をつなぐ最大規模のネットワーク。ユーザー登録後、「セルフケア(Self Care)」でホットスポットのパスワード設定やトークグループの管理ができる。ホットスポットを接続する際に登録が必要。
③ TGIF Network ― 自由度の高いDMRネットワーク
🌐 https://tgif.network
BrandMeisterとは別系統のDMRネットワーク。登録・利用の自由度が高く、ユニークなトークグループが多数ある。このサイトのデジピーターも TGIF に接続している(TG:168)。ユーザー登録はWebサイトから行う。
④ 総務省 電波利用電子申請・届出システム Lite ― 無線局免許の申請
🌐 https://www.tele.soumu.go.jp/j/shinsei/index.htm
アマチュア無線局の開局申請・変更申請をオンラインで行う総務省のシステム。DMR無線機を新たに免許に追加したり、新規開局する際に使用する。事前にJARDなどの保証認定が必要な場合がある。
⑤ JARD(日本アマチュア無線振興協会)― 保証認定
🌐 https://www.jard.or.jp
技適マークのない無線機(海外製DMR機など)を免許に追加する際に必要な「保証認定」を取り扱う団体。Webから申請できる。審査には数日〜数週間かかる場合がある。
⑥ Pi-Star / WPSD ― ホットスポット用ソフトウェア
🌐 Pi-Star: https://www.pistar.uk
🌐 WPSD: https://w0chp.radio/wpsd/
Raspberry Pi上で動作するホットスポット用ソフトウェア。WPSDはPi-Starの後継として現在も積極的に開発が続いている。イメージファイルをダウンロードしてmicroSDカードに書き込むことで導入できる。
⑦ Raspberry Pi Imager ― microSDへの書き込みツール
🌐 https://www.raspberrypi.com/software/
Raspberry Pi公式の書き込みツール。Pi-StarやWPSDのイメージファイルをmicroSDカードに書き込む際に使用する。Windows・Mac・Linux対応。
⑧ BrandMeister ネットワーク監視 ― リアルタイム交信状況
🌐 https://hose.brandmeister.network
BrandMeisterネットワーク上でリアルタイムに行われている交信を確認できるサイト。どのトークグループで誰が話しているかを確認できる。
⑨ LoTW(Logbook of The World)― 交信ログ管理
🌐 https://lotw.arrl.org
ARRL(米国アマチュア無線連盟)が運営する交信ログのオンライン照合システム。世界中の局と交信記録を照合してアワードを取得できる。証明書(TQ6ファイル)の取得に若干の手続きが必要。
📋 登録・設定の順序(目安)
| 順序 | 作業 | サービス | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1 | アマチュア無線免許の取得 | 総務省 | 4アマ以上が必要 |
| 2 | 無線局免許の申請(開局) | 電波利用電子申請 Lite | 保証認定が必要な場合はJARDへ |
| 3 | DMR IDの取得 | RadioID.net | 免許状の画像が必要 |
| 4 | BrandMeister登録 | brandmeister.network | ホットスポット接続に必要 |
| 5 | TGIF登録(任意) | tgif.network | 別ネットワーク利用時 |
| 6 | ホットスポット構築(任意) | Pi-Star / WPSD | 自宅から運用する場合 |
📬 QSL・ログ関連
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| QSL | 交信確認の意。元々はモールス信号の略語(Q符号)で「受信確認しました」を意味する。現在は交信証・交信確認カードの総称として使われる。 |
| QSLカード | 交信(QSO)を証明するために交換するカード。紙のカードを郵送する方法と、電子的な方法(eQSL・HQSL)がある。アワードの申請にも使用される。 |
| eQSL | Electronic QSL(電子QSL)の略。eQSL.cc というサービスを通じてインターネット上でQSLカードをやり取りする仕組み。紙カードより手軽で、デザインテンプレートも豊富。 |
| HQSL(hQSL) | HTML QSLの略。hqsl.net が提供する電子QSLサービス。HTMLベースのカードを作成・交換できる。日本のアマチュア無線家にも利用者が多い。 |
| LoTW(Logbook of The World) | ARRL(アメリカ無線中継連盟)が運営する電子ログブックサービス。デジタル署名により交信を認証する。DXCCなどARRLアワードの申請に必須。 |
| JARL QSLカード転送 | JARL(日本アマチュア無線連盟)会員向けのQSLカード転送サービス。会員同士であれば紙QSLカードをJARLを介して転送(送付)してもらえる。 |
| QSO | 交信のこと(Q符号)。2局以上の無線局が通信を行うこと。交信ログに記録する。 |
| ログ(交信ログ) | 交信の記録。日時・周波数・モード・相手のコールサイン・RST(レポート)などを記録する。アワード申請や免許管理に使う。 |
| ADIF | Amateur Data Interchange Format の略。アマチュア無線の交信ログデータの標準フォーマット。LoTWやeQSLなど多くのサービスに対応している。 |
| Hamlog(ハムログ) | 日本で広く使われているアマチュア無線交信ログソフト(Windows用)。JG1MOU 浜田氏が作成・配布するフリーウェア。eQSLやLoTWへのアップロード機能も持つ。 |
| RST | Readability(明瞭度)・Strength(信号強度)・Tone(音調)の頭文字。交信時に相手局の信号状態を伝えるレポート形式。音声通話では RS の2桁が多い(例:59 = 最高のレポート)。 |
| アワード | 一定の条件を満たした交信実績に対して発行される賞状・証明書のこと。DXCC(100エンティティ以上との交信)やWAS(米国50州との交信)などが有名。 |
| DXCC | DX Century Club の略。ARRLが運営するアワードプログラムで、世界100以上の「エンティティ」(国や地域)との交信を認定する。最も権威あるHFアワードのひとつ。 |
🏕️ アクティビティ・運用スタイル関連
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| POTA(Parks on the Air) | 公園や自然保護区など指定された「パーク」から無線運用し、その交信実績を登録・認定するアクティビティプログラム。parksontheair.com で管理される。日本でも参加可能で、国立公園や国定公園などが対象パークとして登録されている。Activator(現地運用局)とHunter(交信する局)の両方が楽しめる。 |
| SOTA(Summits on the Air) | 山頂(Summit)から無線運用し、ポイントを獲得するアクティビティプログラム。sota.org.uk が運営。山の標高や条件によりポイントが異なる。Activator(山頂から運用)とChaser(山頂局と交信)に分かれる。登山と無線を組み合わせた人気のアクティビティ。 |
📻 無線機メーカー・機種関連
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| TYT(TYT Electronics) | 中国の無線機メーカー。DMR対応ハンディ機として MD-380、MD-UV380、MD-9600 などが有名。比較的安価でDMR入門機として世界中で広く使われている。OpenGD77 などのオープンソースファームウェアに対応した機種もある。 |
| RADTEL | 中国の無線機メーカー。コンパクトなハンディ機を多数ラインナップ。DMR対応機種も製造。比較的安価なエントリー向け機種が中心。 |
| RETEVIS | 中国の無線機メーカー・ブランド。業務用・アマチュア用のDMR機を販売。RT3S、RT52 などの機種が知られている。OEM(相手先ブランド製造)での供給も多い。 |
| BELFONE | 中国の無線機メーカー。業務用DMR無線機を中心に製造。日本国内でのアマチュア利用者は少ないが、業務用途では一定の実績がある。 |
🔀 ブリッジ・変換ソフトウェア関連
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| DMRBridge | 異なるDMRネットワーク間(BrandMeister ↔ TGIF など)やDMRと他のデジタルモード間をブリッジ(中継接続)するためのソフトウェア。ホットスポットやRaspberry Piで動作させることができる。 |
| AnalogBridge | DVSwitch Suite の一部。アナログ音声(PCM)とデジタル音声(AMBE)を相互変換するソフトウェア。DMRやD-STARなどのデジタルモードと、アナログモード(FM)を接続するブリッジとして機能する。 |
| 380EMU(MD-380 Emulator) | TYT MD-380 などのDMR無線機のAMBEコーデックをソフトウェアでエミュレートするツール。実機のAMBEチップを使わずにDMR音声の変換を可能にする。DVSwitch などと組み合わせて使用される。 |
📍 位置情報・追跡関連
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| GPS(Global Positioning System) | 米国が運営する衛星測位システム。複数の衛星から電波を受信して現在地(緯度・経度・高度)を算出する。無線機への内蔵例も多く、APRSや位置情報送信に利用される。広義には GNSS(全球測位衛星システム)の一種。 |
| APRS(Automatic Packet Reporting System) | GPS情報やテキストメッセージをパケット通信で送受信するシステム。主に144.640MHz(日本)を使用。自局の位置情報をリアルタイムで送信し、aprs.fi などのサイトで地図上に表示できる。移動運用時の位置追跡や災害時の連絡手段としても活用される。 |
用語は随時追加・更新していきます。「この用語も追加してほしい」などのリクエストはコメント欄へどうぞ。