【お知らせ】静岡市にDMRデジピーター2局(JJ2ZAG・JJ2YJG)が開局
はじめに、このたびの熊本地震により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復旧と、皆様の生活が平穏を取り戻されることをお祈りいたします。
大規模災害の発生時には、停電や通信網の途絶により、日常の連絡手段が使えなくなることがあります。こうした事態においてアマチュア無線、とりわけ非常用電源を備えたデジピーターやレピータは、地域の情報伝達を支える手段のひとつとなり得ます。今回ご紹介する静岡市の2局は、まさにこうした災害時の運用継続を強く意識して構築されたものです。
静岡市内にDMR(SFR方式)デジピーター2局、JJ2ZAG(駿河区)とJJ2YJG(清水区)が開局したとの情報をいただきましたので、ご紹介します。情報は両局の運用に携わるJA2OKX 杉山治彦氏(静岡市葵区)よりご提供いただいたものです。

局の概要
| コールサイン | 周波数 | 設置場所 |
|---|---|---|
| JJ2ZAG | 145.77MHz | 静岡市駿河区(JR2WX レピータ局舎内) |
| JJ2YJG | 145.75MHz | 静岡市清水区(JP2YFN レピータ局舎内) |
いずれも既設レピータの局舎内に設置されており、周波数はレピータへの妨害リスクを避ける観点から145MHz帯が選ばれたとのことです。
2局・2波体制の背景
静岡市内で2局・2波という構成には、地域事情に基づく理由があるとのことです。
両局はそれぞれ別のレピータ局舎に設置され、それぞれに管理団体が存在し、その双方を統括する立場で運用されています。カバーエリアも旧清水市域と駿河区で異なります。
また防災面では、静岡市では行政区ごとに防災備蓄の配布が行われる(清水区民は清水区役所、駿河区民は駿河区役所の備蓄倉庫から)ため、有事の際の連絡周波数を区ごとに分けておくことが望ましい、という考え方に基づいた構成とのことです。
非常用電源設備
JJ2ZAGが設置されているJR2WX局舎には、リン酸鉄リチウムイオン電池・発電機が備えられており、停電時にも運用を継続できる体制が整えられているとのことです。地域防災を意識した設計といえます。
ネットワーク接続
TGIF Network TG 44737 には、JP YSF Shizuoka および Wires-X JP Shizuoka が接続されています。
おわりに
熊本地震のような災害は、いつどの地域で起きてもおかしくありません。静岡地区に、非常用電源を備え行政区ごとの防災体制まで見据えたDMRインフラが誕生したことは、東海エリアのデジタル通信にとって心強いニュースです。両局が平時の交流の場として、そして万一の際には地域を支える通信手段として、末永く活躍されることを期待しています。
両局の情報は、当サイトのリンク集「近接・隣接デジピーター」にも掲載しています。
情報提供: JA2OKX 杉山治彦氏(静岡市葵区)
🏛 JJ2YYK あいちデジタルコミュニケーションハムクラブ