📘 第4章 第17回 TGの切替と使い分け

TGの切替と使い分け

~ トークグループを使い分けて、DMRをもっと楽しもう!~


🗣 トークグループ(TG)とは?

DMRでは、通話相手を**「トークグループ(Talk Group / TG)」番号で指定**します。
これは、電話でいう“内線番号”のようなもので、同じTGを使っている人だけが相互に音声を聞くことができます。


🧭 トークグループの基本分類

区分特徴
ローカルTGTG440xxxx(個人・地域)個人ホットスポットやご近所通信用
全国TGTG44120日本全国が対象。参加者多く混雑気味
国際TGTG91(ワールドワイド)、TG913(アジア)など世界中とつながる広域グループ
DX TGTG3100(北米)、TG2350(イギリス)など地域別の外国局と交信するのに便利

🔄 TGの切替ってどうやるの?

📟 ハンディ機の場合(例:AnyTone)

  1. 「Channel」ボタンで設定したチャンネルを選ぶ
  2. チャンネルごとにTGが設定されている(例:TG3020 / TG4401505 など)
  3. [PTT]を押せば、対応するTGに“キーアップ”される

※ TGを自由に入力できるモデルでは、マニュアルTG送出も可能


🖥 Pi-Star/WPSD の管理画面でのTG管理

  • 静的TG(Static TG) → 常時接続。ステータス画面でも見える
  • 動的TG(Dynamic TG) → PTT送信時に自動的に一時接続(15分間など)

📌 迷ったら最初は「動的TG」で使ってみよう!


🎯 シーン別TG選択戦略

🏠 自宅でローカル通信したいとき

  • TG440xxxx(自分専用または地域ローカルTG)を使う
  • 例:「ホットスポット用に4401505(自分のDMR ID)を割り当て」

🇯🇵 日本国内と交信したいとき

  • TG44120(Japan National)を使う
  • 多くの日本局が集まる、最も利用率が高いTG

🌏 海外と交信してみたいとき

  • TG91(WorldWide)でワールドワイドCQ
  • TG913(アジア)、TG3100(北米)などもおすすめ
  • 英語が不安でも、「Hello from Japan, JJ2YYK」と呼びかけてみよう!

🛰 DX通信を狙うとき(海外局の活動時間にあわせて)

  • TG3100(USA)、TG2350(UK)、TG262(ドイツ)など
  • 早朝〜午前中はヨーロッパ、深夜は北米局とつながりやすい!

📋 おすすめTGリスト(抜粋)

TG番号内容
440Japan Nationwide(全国)
440xxxx個人・ローカル運用用(DMR IDを使用)
9990Echo Test(音声チェック)
91World Wide
913Asia
3100North America
262Germany
2350UK
950Dynamic Check-In(BrandMeister)

⚠ TG使用時のマナー

  • 同じTGを長時間占有しない(QSOは5分以内目安)
  • 交信が終わったら、静的TGの解除(ステータス画面でRemove)を忘れずに
  • 無音でPTTを押さない(他局に誤解を与える原因)

✅ TG切替のトラブルと対処法

現象対策
相手の声が聞こえない正しいTG・スロットが選ばれているか確認
自分の声が届かないEcho Test(TG9990)で送信確認
TGが解除されないPi-Starの「Admin」→「Drop Dynamic TGs」で強制解除

🎯 まとめ

  • TGはDMRの“チャンネル番号”のようなもの
  • 用途に合わせて切り替えることで交信の幅が広がる
  • ローカルはTS2、全国や国際はTS1が基本
  • TGの使い方にもマナーがある!

第4章 第17回 TGの切替と使い分け

2025年6月2日 jj2yyk


🛠 TGの切替と使い分け

~ トークグループを使い分けて、DMRをもっと楽しもう!~


🗣 トークグループ(TG)とは?

DMRでは、アナログ無線のように周波数で通話相手を選ぶだけでなく、通話したい相手を**「トークグループ(Talk Group / TG)」番号で指定**します。

これは、電話でいう**“内線番号”や“グループチャット”**のようなものです。同じTGを使っている人だけが相互に音声を聞くことができ、DMRネットワークの特性を活かした効率的な通信を実現します。


🧭 トークグループの基本分類

トークグループは、その用途やカバー範囲によって大きく分類されます。

区分特徴
ローカルTGTG440xxxx(個人・地域専用TG)個人ホットスポットやご近所通信用。特定地域のコミュニティで利用されることが多いです。
全国TGTG44120(Japan National)日本全国が対象。参加者が多く、活発な交信が行われています。
国際TGTG91(WorldWide)、TG913(Asia)など世界中とつながる広域グループ。国際的なアマチュア無線家との交流に最適です。
DX TGTG3100(North America)、TG2350(UK)など地域別の外国局と交信するのに便利。特定の国や地域の局を狙う場合に活用します。

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🔄 TGの切替ってどうやるの?

DMR無線機やホットスポットの管理画面でTGを切り替えることで、様々なトークグループに参加できます。

📟 ハンディ機の場合(例:AnyTone)

多くのDMRハンディ機では、**「チャンネル」**に特定のTGが割り当てられています。

  1. 「Channel」ボタンやダイヤルで、事前に設定されたチャンネルを選びます。
  2. 各チャンネルには、あらかじめTGが設定されています(例:チャンネル1にTG3020、チャンネル2にTG4401505など)。
  3. 目的のチャンネルを選択し、[PTT](送信ボタン)を押せば、そのチャンネルに設定されたTGに**“キーアップ”**され、交信を開始できます。
  • TGを自由に入力できる「マニュアルTG送出」機能を持つモデルもあります。これにより、コードプラグ(設定ファイル)にないTGにも柔軟に対応できます。

🖥 Pi-Star/WPSD の管理画面でのTG管理(ホットスポット運用時)

ホットスポット(Pi-StarやWPSDなど)を使用している場合、管理画面でTGの接続方法を設定します。

  • 静的TG(Static TG): ホットスポットが常に接続を維持するTGです。管理画面の「DMR Configuration」などで設定し、接続中のTGはステータス画面でも確認できます。
  • 動的TG(Dynamic TG): PTT送信時に一時的に接続されるTGです。ハンディ機から特定のTGにキーアップすると、ホットスポットがそのTGに自動的に接続します。通常、約15分間送信がないと接続が解除されます。

📌 迷ったら最初は「動的TG」で使ってみよう!

DMRハンディ機で特定のTGにキーアップするだけで、ホットスポットがそのTGに接続してくれる**「動的TG」運用**は、手軽で初心者におすすめです。まずは、この方法で様々なTGを試してみてください。


🎯 シーン別TG選択戦略

状況に応じた適切なTGを選ぶことで、DMR交信はもっと楽しく、効率的になります。

🏠 自宅でローカル通信したいとき

  • TG440xxxx(自分専用または地域ローカルTG)を使ってみましょう。
  • 例として、自分のDMR ID(例えば1505)を割り当てた**「4401505」**のようなTGをホットスポットに静的TGとして設定し、プライベートな通信やホットスポットのテストに利用できます。地域によっては、コミュニティで共通のローカルTGを定めている場合もあります。

🇯🇵 日本国内と交信したいとき

  • **TG44120(Japan National)**を使います。
  • このTGは、日本国内でDMRを利用している多くの局が集まる、最も利用率が高いTGです。まずはここでCQを出してみるのがおすすめです。

🌏 海外と交信してみたいとき

  • **TG91(WorldWide)**でワールドワイドCQを出してみましょう。世界中のアマチュア無線家が聞いています。
  • 特定の地域を狙うなら、**TG913(アジア)、TG3100(北米)**などもおすすめです。
  • 英語が不安でも、「Hello from Japan, JJ2YYK」と呼びかけてみましょう。短い定型文でもコミュニケーションは可能です。

🛰 DX通信を狙うとき(海外局の活動時間にあわせて)

  • **TG3100(USA)、TG2350(UK)、TG262(ドイツ)**など、特定の国や地域のTGを選びます。
  • 一般的に、日本の早朝〜午前中はヨーロッパ方面の局と、深夜は北米方面の局とつながりやすい傾向があります。

📋 おすすめTGリスト(抜粋)

DMRの主要なトークグループをいくつかご紹介します。

TG番号内容備考
44120Japan Nationwide(全国)日本国内での交信に最も利用されます。
440xxxx個人・ローカル運用用(DMR IDを使用)ホットスポットでのプライベート利用や、地域コミュニティでの利用に。
9990Echo Test(音声チェック)自分の音声がDMRネットワークに正しく流れているかを確認できます。
91World Wide世界中のDMRユーザーとの交信に。
913Asiaアジア地域のDMRユーザーとの交信に。
3100North America北米地域のDMRユーザーとの交信に。
262GermanyドイツのDMRユーザーとの交信に。
2350UKイギリスのDMRユーザーとの交信に。
950Dynamic Check-In(BrandMeister)BrandMeisterネットワークのテスト用TG。一時的な接続確認に便利です。

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⚠ TG使用時のマナー

TGを切り替えて交信を楽しむ上でも、アナログ無線と同様にマナーが重要です。

  • 同じTGを長時間占有しないようにしましょう。QSOは5分以内を目安に、必要に応じて別のTGにQSY(移動)することも検討してください。
  • 交信が終わったら、不要な**静的TGの接続解除(ステータス画面でRemove)**を忘れずに行いましょう。これにより、ネットワーク資源の無駄遣いを防ぎます。
  • 無音でPTTを押さないでください。他局に誤解を与える原因となるだけでなく、不必要なネットワークリソースを消費してしまいます。

✅ TG切替のトラブルと対処法

現象対策
相手の声が聞こえないハンディ機で**正しいTG・タイムスロット(TS1/TS2)**が選ばれているか確認しましょう。ホットスポットの静的TG設定も確認します。
自分の声が届かない**Echo Test(TG9990)**で送信確認を行い、マイクや無線機の設定、ホットスポットとの接続に問題がないか確認します。
TGが解除されないPi-Starなどの管理画面にある**「Admin」→「Drop Dynamic TGs」**ボタンで、一時的に接続されたTGを強制解除できます。

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🎯 まとめ

  • TGはDMRの“チャンネル番号”のようなもので、特定の通話グループを指定する役割があります。
  • 用途に合わせてTGを切り替えることで、交信の幅が格段に広がります
  • 一般的に、ローカル通信はタイムスロット2(TS2)、**全国や国際通信はタイムスロット1(TS1)**が基本ですが、これはネットワークや機器の設定に依存する場合もあります。
  • TGの使い方にもマナーがあります! 他のユーザーへの配慮を忘れずに、DMRを楽しみましょう。