📘 第1章 第4回 DMRの世界と国内の展開(RF通信の視点から)

🌍 DMRの世界と国内の展開(RF通信の視点から)

~ 世界と日本のDMR、どんな使われ方をしているの? ~


🗣 はじめに

DMRは世界中で使われているデジタル無線通信方式
でもその運用スタイルは、国や地域によって微妙に異なります。

この回では、「DMRは実際にどう使われているのか?」を、
ネットワーク名にとらわれすぎず、RF通信を中心にわかりやすく紹介します!


🌐 世界のDMRはどうなってる?

海外では、DMRは次のように広く活用されています。

活用場所具体例
🚔 公共安全警察・消防・救急の業務無線(例:MOTOTRBO)
🏗 工事・物流トラック連絡、倉庫作業のグループ通信
🛰 アマチュア無線個人局による実験・通話・技術検証

💡 特にアマチュア無線では、インターネットと組み合わせて世界中と通話できるのが注目されています!


🗾 日本国内では?

日本では、主に次のような形でDMRが使われています:

利用方法内容
✅ ホットスポット通信Pi-StarやWPSDで自宅から交信(Slot 2)
✅ レピータ通信デジピーター(中継局)経由で全国交信(Slot 1)
✅ SFR運用自局を中継局にして“簡易レピータ”化も可

📌 特にホットスポットは「近くにレピータがない人」にとって重要な手段になっています。


💬 実際どんな感じで使われてるの?

📶 ローカル通話

  • TG6やTG9での短距離通話
  • 無線機2台+ホットスポットで自宅交信
    (Slot 2)

🛰 広域通話(レピータ利用)

  • TG1などを使って複数地域で同時通話
    (Slot 1)

🌏 海外通話

  • TG91を使えば、世界中と交信可能!
    (ただしこれはインターネット経由)

📛 よくある誤解:「DMR=ネット通話?」

たしかにDMRではネットも使いますが、本質はUHF無線通信です!

  • ✅ 通話はまず あなたの電波が出ること から始まる
  • 🔗 ネットワークはその先の“中継手段”にすぎません

🎯 「DMR=無線通信」+「ネットワークは拡張手段」 と捉えるのが正解!


✅ まとめ

観点内容
世界のDMR業務・アマチュア無線の両方で活用中
日本のDMRホットスポット中心の個人運用が多いが、レピータもある
注意点通信はまずRFで始まり、ネットはその補助という意識が大切

▶ 次回予告

次は「📜 DMRのライセンスとID管理」。
正しく電波を出すには、どんな免許や申請が必要なのか?丁寧に解説していきます!


📘 DMRを始めよう:DMRの世界と国内の展開 (RF通信の視点から)

DMRは、世界中で使われているデジタル無線通信方式ですが、その運用スタイルは国や地域によって少しずつ異なります。この章では、「DMRは実際にどのように使われているのか?」を、ネットワークの名称にとらわれすぎず、電波(RF)がどう活用されているかに焦点を当てて解説していきます。

1. 世界のDMR活用状況

DMRは、そのクリアな音質と効率性から、世界中で幅広い分野で活用されています。

  • 公共安全: 警察、消防、救急といった緊急サービスや公共機関の業務無線として導入されており、高い信頼性が求められる現場で活躍しています(例:MOTOTRBOなどのシステム)。
  • 産業・物流: 建設現場や倉庫、物流トラック間での連絡など、グループ通信やグループ内の個別呼び出しが頻繁に行われる業務用途でも広く使われています。
  • アマチュア無線: アマチュア無線家は、DMRの技術的な側面の検証や、日常的な通話に利用しています。特に、インターネットと組み合わせることで、世界中のDMRユーザーと手軽に交信できる点が注目されています。

2. 日本国内でのDMR展開

日本国内では、主に以下のような形でDMRが活用されています。

  • ホットスポット通信: 自宅などに設置したPi-StarやWPSDといったシステムを使ったDMRホットスポットを経由して交信を行うのが一般的です(主にスロット2を利用)。これは、近くにDMRのレピータがないアマチュア無線家にとって、DMRネットワークへアクセスするための非常に重要な手段となっています。
  • レピータ通信: 各地に設置されているデジタルレピーター(デジピーター)を経由して交信を行うこともできます(主にスロット1を利用)。これにより、広範囲でのDMR交信が可能になります。
  • SFR運用: DMRの一部の無線機では、Single Frequency Repeater (SFR) という機能を使って、自局を簡易的な中継局として機能させることができます。これにより、小規模な範囲での通信を効率化できます。

3. 実際のDMR通信の使われ方

DMRの通信は、その目的や環境に応じて多様な使われ方をしています。

  • ローカル通話:
    • 自宅内や近隣での短距離通信には、ホットスポットを介してTG6やTG9といった特定のトークグループを使用します(主にスロット2を利用)。
    • 無線機が2台あれば、ホットスポットを簡易的な中継局として、自宅内でDMR通信を楽しむことも可能です。
  • 広域通話(レピータ利用):
    • TG1などの国内向けトークグループを使用し、レピータを経由することで、複数の地域にまたがるDMRユーザーと同時に交信できます(主にスロット1を利用)。
  • 海外通話:
    • TG91(世界共通通話)などを使用することで、世界中のDMRユーザーと交信が可能です。ただし、これは無線機からの電波がホットスポットやレピータを経由し、インターネット網を介して中継されることで実現されます。

4. よくある誤解:「DMR=ネット通話?」

DMRはインターネットと密接に連携しているため、「DMRはインターネットを使った通話だ」という誤解をされることがありますが、これは正確ではありません。

DMRの本質は、あくまでもUHF帯を使う無線通信です。あなたのDMR無線機から音声データが電波として発信されることで、通信は始まります。インターネットは、その電波を中継し、遠く離れたDMRユーザーとの接続を可能にするための「拡張手段」にすぎません。

したがって、「DMR=無線通信」であり、**「ネットワークはその補助や通信範囲を広げるための手段」**と捉えるのが正しい理解です。電波が出ていなければ、DMR通信は始まりません。

まとめ:DMRの展開と本質

観点内容
世界のDMR公共安全や産業・物流といった業務用に加え、アマチュア無線でもインターネット連携で幅広く活用されています。
日本のDMRホットスポットを中心とした個人運用が盛んですが、レピータやSFR運用も行われています。
重要注意点DMR通信はまず無線(RF)で始まり、インターネットはあくまで通信範囲を補助・拡張する手段であるという認識が大切です。